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| 竹竿作り−3− |
| 2005/8/10 |
| 東作切り組 石鯛竿(3本半) 全長:5.46m 手許 1.12m 淡竹 2番 1.47m 布袋竹 3番 1.47m 布袋竹 穂先 1.40m 布袋竹 計 5.46m この長さ(重さもある竹だから)は相当慣れないと振れない。今のカーボンで軽い石鯛竿が5.2m前後なのだから…… 最初の切り組みは、もっと長かった。多分5.6m前後だったと思う。だから自分の体力、技術に合わせて勝手に切った。 その為、節が合わなくなった。そのころは竿師のそんなこだわりが、未だ分からなかった。 10数年も前のことである。我が師も、切ったことに、何も言わなかった。 我が師は1年くらい前、客の注文によって2本作った。(今、流行りの三本継ぎを)私の知る限り他に無い。 私は石鯛竿は。3本ほど作り、現在2本制作中である。制作した3本は、東作流3本半が2本、1本は友人に売った。もう1本は、我流4本並継ぎである。 制作中のものは、いずれも3本継ぎだが、1本は、手許は並継ぎ、もう1本は全部印籠継ぎ。手許は並継ぎにすべきというのが我れ流の考え方であるが、我が師は全部(といっても二カ所だが)印籠継ぎにすべきであると言う。しかし、そうすると振りにくいし、持ち重りがすると思う。 東作の切り組みが、何で3本半なのか。 そして、手許だけは並継ぎなのか。 その点を深く考えてみる必要がある。 東作(6代)が三本半という石鯛竿に行き着くまでに、石鯛師と共に釣りをし、竿師の培った技術とを結集して開発したものである。 三本継ぎで、5.2m以上の竿を作るには、1本のしまい寸法は1.9m以上となる。計算的には1.9mすべて印籠継ぎとすると、全長5.7mとなる。 しかし、それではフニャフニャして扱いにくい。 そうすると、穂先をマイナス15〜20cm、穂持ちをマイナス20cmにする。と、全長5.4m前後となり、長さとしては東作切り組より短くなる。 そして、しまい寸法が東作は、1.6m前後であるのに、三本継ぎは1.9m前後となる。これは持ち運びにくいし、美的感覚も3本半よりは劣る。機能的には、変わらないと思う。ならば持ち運び易く、美的バランスの良い方がいい。 どうして今、三本なのか。 調べたことはないけど、いわゆる南方宙釣り(紀伊方面で開発された石鯛釣法)に関係があるのではないかと思う。 その釣り方は、手持ちで足許を釣るから、3本継ぎで十分、2本でも良いがそれでは竿の弾力に欠け、石鯛を獲り込めないことになる。それで3本にしたのであって、3本半とは釣り方が違うのである。3本半でも手許をとって、3本にして手持ちにすれば、十分南方宙釣りは出来る。 そんなことが判らず、石鯛竿は3本に限ると、或る竿師も言った(10数年前、私にその竿を売りつけようとした竿師がそう言った。自分は3本半、それも自分で作った竿を持ってるからいいよ、というと、耳も貸さず、その竿を伸べてみようかというから、さらにいいよ、と言った。その竿は60万と言った。しかしそれ程出来映えも良くなかった。それが60万なら私の作ったものは100万の価値があると思った)。 そんないきさつがあって、ならば3本継ぎを自分で作って使ってみようと、今、同時併行的に2本作っている。 原竹が無いので苦心惨胆している。東作のあの原竹があれば、それ程苦労しなくて済むのに、我が師に頼めど、3万5千円もするヨ、もったいないヨと言い、注文してくれない。ところが我が師からそれ以上の金を払い買った竹がほとんど使いものにならない。 そんなこんなでうまくゆかない。毎日どうすべきか悩んでいる。それが人生の楽しみか、とも思う。 仕事の面でも悩み、趣味の世界でも悩む。寅さんじゃないけど、男はつらい。 |
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