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弁護士の随筆
釣     り 歴    史 そ  の  他
◆私の釣り歴
   
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釣った魚は喰べること
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◆竹竿作り
   1/
◆竹の竿というもの
   
◆竹竿作りの技術として
   


竹竿作り−1−
2004/2/2
正確には、和竿という。その方がカッコいいし、重みがある。
アウトドアーも、ハードなことを諦め、ソフトなキャンピングなどをするようになり、釣りも、ライトな釣りをするようになったころ、竿作りを始めたようである。(客観的にみると)そのことは、「釣りの現場」から「釣りという観念の世界」へ移って行くような気がした。
竿を作ることも、自分にとっては釣りの世界なのである。だが、現場から離れているので観念の世界での釣りなのである。
竿をつくっているとき、釣りの現場を想像する。それも釣りのうちと思うのである。この釣りは、部屋の中で出来る。嵐の日にも出来る。
子供が地下室を作ってくれというので、金が掛かるけど、不本意ながら作ったが、今や、我が竿作りの工房と化している。

昔、上州屋に釣り具を買いに行ったとき、竹竿作りの道具と、申し訳程度の竹があった。懐かしくなって、ながめていると、店長が寄って来て、やってみませんか、面白いですよ、と言う。また、自分もやっているというので、営業トークではないと思ってワンセット購入し、作るようになったのがきっかけである。あとで分かったが、それはオモチャであって、ものの役にはたたなかった。だが、1〜2年はそんな竿作りをして、結構楽しかった。
しばらくして、釣り具屋さんがクライアントになって、竹竿を作っていると言ったら、それなら神田にその専門店があると教えてもらった。
行ってみると、確かにそうであった。しかし、高い。キス竿の切り組みが1万円以上する。それを完成する為の工具、糸、塗料を備えると2万円くらいになる。
不肖私も、少しはやっていたんだからとの自負から、切り組んだ素材は買わず、工具1,2点と布袋竹を1本買って、帰り、自分で切り組んで作ったりした。そのころは、まだ、地下室はなく、リビングルームでやっていた。
それで、出来たのである。しかし、役には立たなかった。
和竿作りのプロが書いた本も2冊も読んだし、くだんのプロショップのオヤジから講釈も受けたし、作った竿の巻き具合は、これで良いかと持って行き、合格と言われたこともある。
そんなとき、和竿教室で、ここまで作ったけど、こんなになってしまった、どうすれば良いかというお客さんが居た。
プロショップのオヤジは、これは糸の巻き方が悪い、こんな風に巻かなければと言って、不肖私の巻きを見せた。
あゝ、俺もどうやら、このオヤジにほめられるようになったと、うれしかった。
あとで知ったが、和竿教室は、キス竿ならそれを、ワンセット買わせ、数日間で完成させるという方法をとっている。基礎がなく、数日間で、和竿は出来るものではない。
不肖私は、そんなことがあって、少々気を良くして、外で酒も飲まず、早く家に帰って、酒を飲みながらシコシコと竿作りに励んでいたが、どうも、判らないことがあるので、くだんのオヤジに聞きに行った。オヤジは、講釈を述べたが、あゝ、この人は竿を作ったことがない、ということが判った。
その前までは、この人は、竿作りの職人だと思っていたのだ。



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