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弁護士の随筆
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大物志向が無くなった
2003/11/18
私にとって、40代以降の釣りは、それまでと少し変わったように思う。

「大物志向が無くなった」
とはいえ、心の底には、残っていることは否定できない。
数年前、事務所の旅行で八丈島に行ったとき、防波堤からの泳がせ釣りでカンパチ、ヒラマサをやっている人と会った。その人は、数年前仕事を辞めて、奥さんと二人で八丈島に移住し、毎日釣りをしているという、うらやましい人だ。
また、そのとき、地元のおじいさんが、大物を掛けて10分位奮闘していたが、ケプラー(丈夫な合成繊維)のハリス(というよりチモト、鈎を結んだ部分)をちぎられてしまったのを目撃した。
そんな刺激により、眠っていた大物志向が目覚め、道具を備えて、我が釣友と共に八丈に行くこととなった。
釣り方は、現地の釣師たちに色々と習い、親切に教えてくれるのだが、仲々うまくゆかない。エサとするムロアジが釣れなかったり、ようやく釣れても、鈎にかけると死んでしまったり、生きていても、沖の方へ泳いでくれなかったりで、4回トライするも未だ結果なしである。釣り道具は近くの民宿に預けているが、良い季節に仕事の関係で行けなかったりする。

この泳がせ釣りの他は、本上の防波堤で小アジを釣ったり、投げでキスを釣ったりする。どちらも喰べておいしい魚である。
だが、東京近くは投げ釣りでは、キスはほとんど釣れなくなっている。
山陰、瀬戸内の砂浜では、一投ごとに複数釣れる。3時間もあれば100匹は釣れるところがいくらでもある。それもその筈、地元の人は、ほとんどキス釣りをしないようだ。
1q以上続く、白い砂浜に釣り人は1人かゼロだったりする。
島根県浜田市に県営の良いキャンプ場があり、そこでキャンプし、投げ釣りをしていたとき、地元の釣師がやっているのを見ていると、一投ごとに7匹釣るのである。また、不肖私より、はるかに遠投する。
そこで、「当たりはとれますか?」と聞いてみると「とれます」という。
まあ、キスは合わせなくても釣れるのだが、あんなに飛ばしては、波もあるし、といい当たりはとれないのでは、と思う故に聞いてみたのである。
結局、遠投用の大型スピニングリールに船釣り用の道糸(P.E)2号を巻くということであった。
早速、それらを備え、翌年挑戦することにした。そこでは、持参の普通の投げ釣り道具でも夕食のおかずには十分すぎる数を釣った。白ギスは、姿・形がきれいだし、てんぷら・カラアゲ・塩焼、何にしてもうまい。
たくさん釣れるので、喰べる分だけで辞めるが、今度、数釣ってキスの丸干しを作ろうと思い、車の屋根に置き、走行しながら乾かすものを考案したが、まだ作っていない。

夏の防波堤では小アジが釣れる。子供のころの小アジは10p前後であったが、今のは5p前後が多い。そうなると、カラアゲにしかしようがない。
小アジ釣りをしていて、大きなボラが掛かったことがある。引きはなく、ゴミが掛かったように重く、暴れもしなかったので、ゆっくりと抜き上げたが、もう1匹がつれあいを探すように水面を回遊している。おそらく、つがいなのであろうと思われた。他の魚では、そんな例は見たことがない。釣り上げたボラは40p以上あったが、すぐに、妻か夫か判らないが、その許へ帰えした。



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