日常生活でちょっとした注意をするだけで、トラブルを予防することが出来ます。
トラブルを防止するために
おいしい話にはのらない
ただで海外旅行に行けるとか、電話するだけでプレゼントがもらえるとか、それだけで終わる話があるはずがありません。相手はビジネスと考えているのですから、必ず自分達が得をするように出来ているはずなのです。
曖昧な返事はしない
悪質なキャッチセールスや訪問販売などでは、何とか契約を成立させたことにしようと、あれこれ手を尽くしてきます。特に、契約の成立に関する部分には注意しなくてはなりません。「結構です。」などといった返事は肯定・否定のどちらにもとれるので、はっきり「お断りします。」なとどいうべきです。むやみに握手するのも避けましょう。
また、アンケートなどに答えてはがきを返信して下さいという内容のものなどがありますが、悪質なものでは巧妙に契約が成立するように記入欄をもうけています。別にアンケートに答える義務も返信する義務もないのですから返信しないのが一番です。
相手の用意する場所にいかない
キャッチセールスなどで相手の事務所に出向くなどもってのほかです。そこはもう、相手のペースで話がしやすいように全ての段取りが整っているからです。
例えば催眠商法などでは、わざと狭いスペースに大勢の人を入れ、カーテンなどで外界と遮断して特殊な精神状態にするように工夫しています。そうでなくても、入ったとたんにドアに鍵がかけられて怖いお兄さんがでてきたらどうします?まずいと思ったら、とにかくその場を離れて下さい。
部屋から出ることを強制的に阻止すれば、鍵をかけなくても監禁罪が成立します。相手が理屈を言ってきたら、とにかく警察を呼ぶか、相手に呼ぶように請求するのです。あなたが困るようなことを言ってきても関係ありません。相手のペースにはまったら逃げられるものも逃げられなくなってしまうのです。
多少の犠牲を払ってでもという気構えで望まなくてはなりません。
相手の素性を確認する
会社や公共機関の職員を名乗る人と対応する場合は、必ず身分証の提示を求めましょう。また、「今度から法律が改正された。」などと言う場合には、その場で確認できなければ契約してはいけません。とにかく、よほど特殊な事情でもない限り契約する義務はありませんから、怪しいと思ったら、確認した上で必要に応じて契約するようにしましょう。
証拠をとっておく
どんなに親しい間柄であっても、口約束だけで物を預けたり、金銭をやりとりしていれば必ずトラブルになります。少なくとも返してもらいたいと思うのであれば、領収書をもらっておくのは常識です。
また、口約束なども簡単な覚え書き程度でもいいのですから書類にしておくことで、証明することが簡単になります。面倒くさくても内容は必ず確認するようにしましょう。内容以外に最低必要な記載事項は、契約日付と当時者の名前、署名又は記名押印です。今は身近な機械が便利になりましたから、簡単に電話を録音したり、写真を撮ったりできますので、そういった方法も活用しましょう。
なお、裁判では通常返還を請求する人が、返還請求権があることを証明しなくてはなりません。証明できなければ裁判に負けてしまいます。
納得できない要求には応じない
例えば、1万円の品物を買ったのに、訳の分からない名目で3万円の請求がきたとしても、契約書に明記されていない限りこれを払う必要はありませんし、仮に明記されていたとしても法的になんの根拠もないお金は払う必要はないのです。
損害賠償と称してもとの請求額の何倍もするお金を請求したりする業者もありますが、怖がる必要はありません。特に事情がない、利息程度の損害金しか生じないからです。相手がすごんできたら、警察や弁護士に相談するなりしましょう。
また裁判を起こすこともできます。この場合、自分には支払義務がないと言うことを確認してもらう訴訟になります。(債不存在確認訴訟)
とにかくトラブルの原因に近づかない
例えば、青信号で横断歩道を渡っていて車に轢かれたら、かなり損害賠償請求できるだろうなどと考える人がいます。だから、青信号は注意してわたらなくてもいいなどと考える人もいます。しかし、必ず損害が補われるとは言えません。
相手が相応の保険に入っていなかったり、相手に強制執行できるだけの財産がなければ損害賠償請求しても強制加入保険(自賠責)の範囲でしか補償されないのです。いくら金銭を支払えというような請求権(債権)を持っていても、相手方が無一文ならば、なんの意味もないのです。(だからこそ、担保を取るわけです)
また、何でもかんでも損害賠償請求できると思うのも間違いです。こちらが請求しようとする金額がそのまま認められることは滅多にありません。とにかく一般的に被害者になって得をするということはないのです。契約にしろ事故にしろ、自分が出来るだけの注意をするということが大切なのです。